プロ棋士たちは、どうやって強くなったのか?
普段、プロ棋士の書籍を読んでも将棋の解説ばかりで、
なかなか、プロ棋士達がどうやって強くなったのか
調べるのは難しいですよね。
今回は、プロ棋士たちの語録を集め、
私なりの解説を加えてまとめました。
すると、プロ棋士達の強さの秘訣がそこに見えてきたんですよ。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
プロ棋士たちの語録集!
今回は、5人のプロ棋士達の語録を集め、
それぞれの語録の最後に「将棋上達への早道」として、
語録から分かる上達の秘訣を一言で表してみました。
それでは、順に見てみましょう♪
1.渡辺明 棋王
まずは、渡辺棋王の詰め将棋に関する語録からです。
アマチュアの対局では、短時間で考えることがほとんどです。
なので、長手数の詰め将棋を長考して解く能力より
短手数を早く解く能力の方が役に立つという事だと思います。
よく言われるのは、初段くらいまでは5手・7手詰めくらいまでの
詰将棋をたくさん、早くなるまで繰り返しやると良いと言われます。
女流棋士の高橋和さんは、小学3年生の段階で、
1桁の詰め将棋なら10秒以内に解くのが当たり前になりました。
さらに、小学5年になると、将棋雑誌の詰将棋タイムトライアルで
プロ棋士より早いタイムを出したそうです。
将棋を上達するための最初のステップですね。
一.まずは、短手数の詰め将棋を早く解けるようになろう
続いて、こちらの語録です。
結局、強くなるかどうかは、このマインドが大切なのではないでしょうか。
負けたらくやしいのは、渡辺棋王も同じだったと思います。
しかし、そのくやしさを次の糧とするのか、
イライラするだけで終わらせるのかでずいぶん違うのだと思います。
渡辺棋王には、次の言葉もあります。
つまり、渡辺棋王は、負けて次に活かす事を知っていたからこそ、
一局毎に強くなるポイントが溜まっていったそうです。
対談によると、渡辺棋王は少年時代は詰将棋は全然やらなかったらしいです。
「羽生の頭脳」は少し読んでいたらしいですが。
それにもかかわらず、小学4年生で小学生将棋名人戦を優勝しています。
もちろん、天才ゆえというのもあるのでしょうが、
この2つは共通する上達の秘訣だと言えそうです。
二.将棋は楽しんで指そう!
三.感想戦で相手から悪いところを指摘してもらおう!
2.久保利明 八段
これは、初段よりさらに上へ行こうとする時に有効だと思います。
前述の渡辺棋王の詰め将棋の話は早く解ける事を重点に置いていましたが、
こちらは、いかに頭の中ですべて処理できるかが問われています。
前者が手筋を覚えるのを重視していたのに対し、
こちらは、イメージ力を鍛えることを重視しています。
高段の人になると、将棋盤がなくても将棋が指せたりしますが、
これは、将棋盤が頭の中でしっかりイメージできているからです。
詰め将棋が得意な人ほど、このイメージがしっかりしていて、
読みが深いのだと思います。
キラリと光る棋士は、詰め将棋がとんでもなく得意な印象があります。
現女流五段・奨励会三段の里美香奈さんは、
小学3年生から女流棋士になった後もずっと、
毎日欠かさず詰め将棋をやっていたらしいです(おそらく今も) 。
彼女は終盤に定評があり、「出雲のイナズマ」と
異名を持つのは有名な話ですよね。
また、最近、最年少で奨励会三段になり話題の中学生、
藤井聡太君もまた詰将棋が天才的です。
プロ棋士も参加する詰将棋解答選手権チャンピオン戦を
小学6年生で優勝しています。
このレベルは無理としても、少しでも近づきたい場合は、
この方法は有効だと思います。
四.詰め将棋を愛して毎日解こう!速さの次はイメージ力!
3.羽生善治 名人
これもよく言われることではありますが、総合棋力が上がるかは別として
なにか一つ得意戦法を持つと勝負に強くなると言われていますよね。
一発勝負のトーナメント戦では特に有効です。
たまに幼稚園児で高い級位の子を見かけますが、
強い秘訣は、得意戦法を持っている事にあるようです。
以前、娘が戦った子も四間飛車ばかりでしたが、
とても上手に指していました。
しかし、幼稚園児がどうやって得意戦法を身に付けてるんでしょうね。
ご存知の方は教えてください^^;
五.得意戦法を持とう!
4.糸谷哲郎 竜王
最近のプロ棋士の方は、こういう方も多いようです。
ネット対局や、強くなったコンピューターを相手にできるなど、
昔に比べて強くなる環境は整ったと言われています。
我が家でも、家族で指す事もありますが、
将棋倶楽部24で指すことも多いです。
将棋道場に行かなくても、自分の実力に近い相手が探せるのが魅力です。
六.ライバルを見つけてたくさん対局しよう!
5.森下卓 九段
これはやった事はありませんが、
奨励会員の方はよくやるらしいです。
効果があるのか、今度試してみたいと思います。
ちなみに下の画像は、ご縁がありいただいた森下九段の色紙です。
えぇ、ただの自慢です^^
七.強い人こそ、棋譜を書き写している!
さいごに
いかがでしたでしょう?
プロ棋士の言葉だけにとても参考になりますよね。
最後に、うちの娘が通っている教室の先生(プロ棋士)が
よくおっしゃる教えを箇条書きにして終わります。
- 毎日詰め将棋をやること!
- 切磋琢磨できるような良いライバルを見つけること!
- 将棋を楽しんで指すこと!
- 夏休みは一気に強くなるチャンス!
- 将棋の時間を倍にすること!
いくつかは、上と通じるものがありますね。
ぜひ、こちらも参考にしてみてくださいね。
それでは♪
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