夏至と七十二候!(乃東枯・菖蒲華・半夏生) 2016年はいつ?どんな季節なの?

夏至は、七十二候で言えば<乃東枯・菖蒲華・半夏生>の3つの時期にあたります。

この記事では、2016年の夏至と七十二候「乃東枯・菖蒲華・半夏生」がいつ?なのかと、それぞれの意味や特徴について詳しく解説していきます。

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夏至!2016年はいつ?どんな季節なの?

夏至(げし)は二十四節気の10番目にあたり、例年6月22日頃になります。

2016年の夏至は6月21日です。

夏至は、「一年でいちばん昼が長く、夜がいちばん短い日」です。

昼がもっとも短い「冬至(とうじ)」と比べると昼間が4時間以上も長くなります。

この時期は夕飯の時間になってもまだ空がほんのり明るく、なんだか1日が長いような気がして、ちょっと得した気分になりますよね。

夏の太陽は遠く、冬の太陽は近くに見えます。

日本では、夏至は太陽の位置がもっとも高くなる(つまり遠くに見える)日です。

なので、太陽の通り道が長くなるため、この日は1年でいちばん昼間の時間が長く、夜の時間が短くなるんです。

暦の上ではこの日から本格的な夏になるのですが、実際には梅雨のまっただ中で、暑さのピークは1か月ほど先になります。

梅雨空で外に洗濯物が外に干せない日が続くと、お日様のありがたみをひしひしと感じますよね?

なので、夏至は太陽に感謝する日でもあります。

日本では、夏至は冬至と違って特に行事はありませんが、冬が長い北欧では、きびしい季節が終わって、明るくあたたかい季節がくることをお祝いします。

フィンランドでは、かがり火をたいて外でダンスをする夏至祭りが開かれます。

南半球であるオーストラリアなどでは、日本の冬至の頃が、夏至の時期にあたります。

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夏至の七十二候とは?2016年はいつ?どんな季節なの?

それでは、夏至の七十二候3つと2016年はいつなのかご紹介します。

2016年6月21日 初候:乃東枯(なつかれくさかるる)
夏枯草(かごそう)が枯れる
2016年6月26日 次候:菖蒲華(あやめはなさく)
あやめの花が咲く
2016年7月1日 末候:半夏生(はんげしょうず)
からすびしゃくが生える

それぞれの七十二候がどんな意味があるのか、さらに詳しく見ていきましょう。

乃東枯る(なつかれくさかるる)

例年、乃東枯の時期は6月21日~6月25日頃です。

夏枯草(かごそう)が枯れる頃であることから、この名前がついています。

夏枯草は、寒い冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に花穂が黒っぽくなり枯れたように見える花を咲かせます。

別名「靭草(うつぼぐさ)」ともいいます。

夏枯草

「ラベンダーになんとなく似ている花を咲かせている雑草があるな」と思ったら、それがそうです。

探してみると割りと普通に道端に生えています。

あまり聞き慣れない花ですが、昔から漢方で生薬として使われており、花穂の色が変わりかけた頃に摘み、それを乾燥して煎じて飲むと利尿作用があり、むくみに効きます。

口内炎もこの煎じ汁でうがいをすると良いそうです。

冬至の頃には「乃東生ず(なつかれくさしょうず)」という候がやってきます。

他の植物がこれから成長の一途をたどるという時期に、その逆を行くという、ちょっと変わった植物です。

菖蒲華さく(あやめはなさく)

例年、菖蒲華の時期はは6月26日~6月30日頃です。

菖蒲(あやめ)の花が咲き始めることから、この名前がついています。

似た花に花菖蒲(はなしょうぶ)、杜若(かきつばた)があり、非常に見分けが付きにくいことで有名です。

おまけに端午の節句に使う菖蒲(しょうぶ)があって、漢字も同じなので一緒のものに思いがちですが違うものです。

この時期に咲く菖蒲(あやめ)は花びらの付け根の部分に綾の目模様があるなど、見た目で見分ける方法もありますが、一番簡単なのは、花菖蒲や杜若が水の近くに咲いているのに対して、菖蒲(あやめ)は山や野に咲いています。

ことわざの「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」は「どちらも優れていて選び迷うこと」を意味しています。

このことからも、同じ科であるこの2つの花を見分けるのは苦心させられる様子がうかがえます。

半夏生ず(はんげしょうず)

例年、半夏生の時期はは7月1日~7月6日頃です。

半夏生はドクダミ科の多年草で、この時期にハート型の葉を白く変色させるます。

葉を白く変色させる様は、緑色との境界線がまるで「にじんでいく水彩」のようです。

半夏生の名前の由来は、「夏の半分のこの時期に花を咲かせるから」とも、「葉の下半分が白色で「半化粧」のようだから」とも言われています。

この半化粧、実はあまり良いイメージを持たれていない植物なのはご存知でしょうか。

半化粧の花が咲くと「天から毒の雨が降るから井戸にふたをしろ」とか「妊婦に半夏生の水を飲ませてはいけない」なんて言われます。

さいごに

この頃は、爽やかだったり、思い切りからりと暑かったりと、夏本番手前の様相を呈します。

夏バテが起こり始める頃で、そのような時には、この時期に開催される朝顔市などに出かけて植物から元気をもらうなんてのはいかがでしょうか。

東京・入谷の鬼子母神で開催される朝市が有名ですね。

ぜひ、一度行ってみてくださいね。

それでは。

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