立夏は、七十二候で言えば<蛙始鳴・蚯蚓出・竹笋生>の3つの時期にあたります。
この記事では、2016年の立夏と七十二候「蛙始鳴・蚯蚓出・竹笋生」がいつ?なのかと、それぞれの意味について詳しく解説していきます。
立夏!2016年はいつ?どんな季節なの?
立夏(りっか)は二十四節気の7番目にあたり、例年5月6日頃になります。
2016年の立夏は5月5日です。
二十四節気において、「立」の字がつく日は、季節が変わるときをあらわしています。
「立夏」は春から夏への変わり目のことです。
「春分」と「夏至」のちょうど真ん中で、夏の始まりを告げる「夏の初日」。
この日からを「初夏」とよびます。
立夏のころには、お天気の良い日が続き、新しい緑が太陽に美しく照らされます。
また、カエルが鳴き始め、たけのこが生え始める頃にもあたります。
初夏には、夏の盛りのような暑さはまだありません。
外にはさわやかな風が吹いていて、出かけるのにとても気持ちのいい時期になります。
お天気にめぐまれるので、遠出にも良いシーズンです。
ただし、夏の始まりといっても、自然の多い場所や、日が暮れた夕方はまだ冷えます。
長い時間、外に出かける時は、上に羽織れるものを持っていくのがおすすめです。
立夏の七十二候とは?2016年はいつ?どんな季節なの?
それでは、立夏の七十二候3つと2016年はいつなのかご紹介します。
かえるが鳴き始める
2016年5月10日 次候:蚯蚓出(みみずいずる)
みみずが地上にはい出る
2016年5月15日 末候:竹笋生(たけのこしょうず)
たけのこがはえてくる
それぞれの七十二候がどんな意味があるのか、さらに詳しく見ていきましょう。
蛙始めて鳴く(かわずはじめてなく)
例年、蛙始鳴の時期はは5月5日~5月9日頃です。
この時期は、ケロケロとカエルの声が聞こえてくる頃なので、この名前がついています。
朝夕は少しひんやりとしていた空気も、この時期になるといつの間にか和らいでいます。
二十四節気の立夏がやってきて、いよいよ春も終わりを告げて季節は夏に向かっていきます。
そうはいっても湿気はまだそれほど高くなく、さわやかな五月晴れという言葉がしっくりくる陽気です。
梅雨の来る前の気持ちの良い日々を十分に楽しみたいところです。
この時期は、端午の節句のおかげで、菖蒲が簡単に手に入ります。
菖蒲湯など菖蒲を使った行事が、お手軽にこの時期を豊かなものにしてくれるでしょう。
蚯蚓出ずる(みみずいずる)
例年、蚯蚓出の時期はは5月10日~5月14日頃です。
土の中で眠っていた蚯蚓(みみず)がにょろにょろと這い出てくる頃なので、この名前がついています。
置きっぱなしだった植木鉢をひょいとあげてその下の土を掘り起こすと元気よく出てきたりします。
蚯蚓はものをむしゃむしゃと食べて体の中を通し、土を肥やす大事な仕事をしてくれます。
苦手な人も多いと思いますが、蚯蚓のいる土といない土では豊かさがまったく違うので、大切ないきものです。
この時期は苗を植えるシーズン真っ最中で、畑は大忙しです。
雑草もぐんぐん伸びて頑丈に根を張ります。
夏に緑のカーテンで楽しみたいならこの時期が植え時です。
朝顔やゴーヤなどの種をこの時期に蒔けば、7月には涼しげなグリーンカーテンができあがります。
竹笋生ず(たけのこしょうず)
例年、竹笋生の時期はは5月15日~5月20日頃です。
筍が生えてくる頃なので、この名前がついています。
でも、この時期になると「筍ならすでに食べた!」って方も多いのではないでしょうか。
じつは、ここで表している筍は真竹(まだけ)を指していて、旬としては遅い方の筍なんです。
筍は、この他にも3月、4月に出回る孟宗竹(もうそうちく)、4月に出回る淡竹(はちく)などがあり、種類によって旬が違い、特徴もことなります。
筍が丸ごと手に入ったら、まずはアク抜きするのがおすすめです。
固い皮をはいで、穂先を切り落とし、皮に切り込みを入れます。
その筍をひたひたの水と生米と大さじ3杯ほどで1時間ほど弱火で煮ます。
竹串がすっと入ったら火を止めて、そのまま1時間放置したらアク抜きの完了です。
さいごに
立夏は、雨が続く梅雨やきびしい暑さの本格的な夏をむかえる前、ほんのひとときの気持ちの良い季節です。
十分にエネルギーを受け取るためにも、五感を働かせて過ごし元気をいただきたいですね。
それでは。
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