芒種は、七十二候で言えば<蟷螂生・腐草為蛍・梅子黄>の3つの時期にあたります。
この記事では、2016年の芒種と七十二候「蟷螂生・腐草為蛍・梅子黄」がいつ?なのかと、それぞれの意味について詳しく解説していきます。
芒種!2016年はいつ?どんな季節なの?
芒種(ぼうしゅ)は二十四節気の9番目にあたり、例年6月6日頃になります。
2016年の芒種は6月5日です。
芒種とは、「稲や麦などのように、穂先にとげのような芒(のぎ)のある植物の種をまくころ」という意味を持ちます。
この頃は、梅雨が始まる時期で、毎日のようにしとしとと雨が降ります。
アジサイが雨に濡れてきれいな頃でもあります。
梅の実は黄色く色づき始め、水辺では源氏蛍が舞い始めます。
芒種の七十二候とは?2016年はいつ?どんな季節なの?
それでは、芒種の七十二候3つと2016年はいつなのかご紹介します。
かまきりが生まれる
2016年6月10日 次候:腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
腐った草の下から蛍が出てくる
2016年6月16日 末候:梅子黄(うめのみきばむ)
梅の実が黄ばんで熟す
それぞれの七十二候がどんな意味があるのか、さらに詳しく見ていきましょう。
蟷螂生ず(かまきりしょうず)
例年、蟷螂生の時期は6月5日~6月9日頃です。
この時期は、蟷螂(かまきり)が一斉に生まれるので、この名前がついています。
冬を越した蟷螂の卵から浮かして小さなたくさんの小蟷螂が一斉に出てくるんです。
でも、5月の初め頃に生まれている卵もあるので、少々時期としては遅く感じるかもしれません。
わーっと出てくる子蟷螂はすでに成虫と同じ形をしており、子供ながらにとるファイティングポーズは健気で応援したくなります。
この時期は、心地よかった初夏ともお別れの頃です。
さわやかな季節とわかれ、じっとりした梅雨がやってきます。
腐草蛍と為る(くされたるくさほたるとなる)
例年、腐草為蛍の時期はは6月10日~6月15日頃です。
じめじめとして蒸れた草の下で蛍が光を放ち始める時期であることから、この名前がついています。
蛍が光るのは1周間から10日ほどしかありません。
その年によって、同じ場所でも5月だったり6月だったり時期が定まらず、しかも、夜7時から10時ほどの短い間しか光を放ちません。
毎年、蛍を見逃さないようにするのも、なかなか大変です。
静けさ、闇、懐かしさ、おだやかさ、優しさ・・・
点滅する小さな灯りを浴びながら時を過ごしていると、感覚が整理されていくような気持ちになれます。
鑑賞後、数ヶ月経ってふと思い出しても情景がすぐに思い起こされ、蛍の余韻は長く楽しめることに気付かされます。
梅子黄ばむ(うめのみきばむ)
例年、梅子黄の時期はは6月16日~6月20日頃です。
青々としていた梅の実が黄色く熟してくることから、この名前がついています。
この頃にお店で梅をさがしてみると、青々としているもの、すこし黄色味がかったもの、完全に熟して黄色くなったものと色々です。
梅干しに一番合うのは完熟の梅で、青く固いものは梅シロップや蜂蜜漬けに向いています。
発酵するのを避けたい場合は青い方が良いのです。
また、16日は「和菓子の日」でもあります。
江戸時代には大名や旗本がお城で将軍様からお菓子を賜る儀式がとり行われていました。
甘いものは疫病を払い、福を招くと考えられていたそうです。
さいごに
この時期は、挿し木をしてみることをおすすめします。
植物の旺盛な成長を知ることができますよ。
ぜひ、試してみてくださいね。
それでは。
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