菖蒲の節句!菖蒲を買う際のポイントは?菖蒲って何に使うの?

端午の節句は、この時期に盛りを迎える菖蒲をいろいろな形で用いることから、「菖蒲の節句」とも呼ばれています。

菖蒲は昔から霊力があると信じられてきた植物です。

根の部分から出る強い香りをかいでみると、なるほどと思うような力を感じさせる独特のにおいがします。

この菖蒲、普段はまったく買いませんよね?

なので知らない方も多いのですが、菖蒲を買うには知っておきたいポイントがあります。

この記事では、その買い方のポイントと、良質な菖蒲を買えたなら、その菖蒲をどのように使ったら良いのかというのを記事にしてみました。

参考になると思いますよ♪

Sponsored Link


菖蒲の節句の由来

まず、菖蒲の節句の由来から簡単にさらっておきます。

端午の節句には菖蒲がよく使われるので、「菖蒲の節句」と言われるようにもなりました。

では、なぜ菖蒲がよく使われるようになったのでしょう?

一説では、「山姥を女房にした男がその正体をしってしまい、山姥に追われて菖蒲の下に隠れて難を逃れた」という伝説にもとづいていると言われています。

こちらの記事でそのお話を載せています。
こどもの日にちなんだ昔話!4~5月の読み聞かせにおすすめ!

しかし、実際には菖蒲のもつ臭いが蛇や虫を寄せ付けないことが知られるようになり、その根を干して煎じて飲めば解毒作用があると信じられてきたためだと考えられています。

菖蒲を買う際のポイントは?

管理人は、菖蒲って買うのが難しい植物のひとつだと思っています。

なので、ここでは管理人が買ってみようとした経験を踏まえて、次のポイントをあげてみました。

 

端午の節句でつかう菖蒲は「花菖蒲」ではありません!

間違えやすいのですが、「菖蒲」はサトイモ科、「花菖蒲」はアヤメ科でまったくの別物なのです。

 

菖蒲は、GW辺りからスーパーの野菜売り場や八百屋さんで探す!

菖蒲は、5月5日の縁起物用以外、ほとんど需要がないため、直前の時期じゃないと出回っていないと思います。

価格的には一束300~400円くらいで買えるんじゃないかと思います。

くれぐれも、花屋さんじゃなくて、野菜売り場で買ってくださいね。

花屋さんでも置いている所もあるかもですけど、野菜売り場の方が安い可能性が高いし、花屋さんでは「花菖蒲」を置いている可能性があります!

でも、まったく通年で買えないこともなくて、たとえばAmazonで「菖蒲湯」と検索してみると、3月でも菖蒲の茎の部分が売られているのを確認しましたので、困ったときにはネットで買うのもありかと思います。

 

菖蒲は茎がついたものがおすすめ

菖蒲湯での話になりますが、血行を良くし、保温効果をもたらすのは茎の部分なので、お店で買うときは「茎つき」のものを選びましょう。

もっと言えば、根本がついているものがさらにおすすめで、香りや成分は根本の赤みを帯びたところが特に高いので、もし根本付きで購入できた場合は切り落とさないようにしましょう。

Sponsored Link


菖蒲を買ったらどう使う!菖蒲のいろんな使い方!

菖蒲を使うもので代表的なものが「菖蒲湯」ですよね。

この章では、「菖蒲湯」と「そのほかの菖蒲の使い方」の2段階で書いていきますね~!

1.菖蒲湯

まずは菖蒲湯からですね。

 

なぜ菖蒲湯に入る?菖蒲湯の効果とは?

端午の節句はもともと、菖蒲の強い香気が邪気を払う魔除けの行事でした。

そのことから、菖蒲湯は災いを防ぐと言われています。

また、菖蒲湯は、病を防ぐとも言われています。

菖蒲湯には、菖蒲からテルペンという成分が溶け出してきます。

この成分は、皮膚や呼吸器から吸収され、疲労回復・精神安定・鎮静効果などのたくさんの健康効果があると言われているんです。

なお、テルペンが含まれているのは茎の方なので、購入の際は「茎つき」を選ぶようにしましょう。

 

菖蒲湯の作り方

必要なもの:菖蒲1束~。 5月4日に「菖蒲枕」で使ったものを使うと良い。

  1. 菖蒲を1cm幅くらいにこまかく切る。
  2. 木綿の袋に入れる。ない場合は、100均で目の細かい小さな洗濯ネットみたいなのを探してみると良いです。
  3. ボウルに2を入れ、沸騰したお湯をそそぐ。
  4. ボウルの中のお湯と袋をお風呂に入れる。

これが面倒なら、買ってきた菖蒲を簡単にしばり、そのまま湯船に浮かべるのもアリですよ。
でも、上の方法のほうがより香りを楽しめますので、上の方法でも一度試してみてくださいね~!

2.そのほかの使い方

菖蒲湯以外にも、菖蒲の節句では、いろいろな使われ方をします。

菖蒲髪(しょうぶがみ)・鉢巻き

菖蒲を頭に巻いたり、髪に挿します。
邪気をよせつけないおまじないです。
また、菖蒲を頭に巻くと賢くなるとも言われています。
菖蒲湯のときに巻いたりしますよ。

菖蒲枕(しょうぶまくら)

4日の夜に枕の下にしいて眠ると厄除けになります。
香りに癒やされて安眠を誘いますよ。

菖蒲酒(しょうぶざけ・あやめざけ)

菖蒲の根を刻んで30分ほど浸したお酒です。
でも、根はなかなか手に入らないので茎や葉を刻んで代用してもOKです。
子供の場合はお水でいただきます。

菖蒲打ち・菖蒲たたき

束ねた菖蒲を地面に打ち付ける遊びです。
より大きな音を出したほうが勝ちです!
地面をたたいて悪魔を封じ、音で邪気を払う効果もあります。
占いとしても行われていました。

軒菖蒲(のきしょうぶ)と菖蒲占い

菖蒲を軒先にさげたり、屋根の上に投げたりすると、厄除けになって火事にならないと言われています。

また、軒先の菖蒲に向かって

思うこと
軒のあやめに
事問あむ
かなわば架けよ
細蟹(ささがに)の糸

と呪文をとなえ、後に菖蒲にクモが糸をはれば願い事が叶うとされています。

家の軒に菖蒲を挿すのは、平安時代に宮殿をはじめ帰属や庶民の家に至るまで、家事を避けるまじないとして菖蒲やヨモギで屋根を葺いたことからきています。

菖蒲の鉢巻をするのは、この季節は子供が大人になるための成年戒(せいねんかい)という式が行われる時期で、それに先立って穢れを払う意味があったからなんです。

5月4日の夜は「菖蒲枕」で眠り、次の日はそれを風呂に入れて邪気を払います。

「菖蒲湯」は「田の神」を迎えるための禊(みそぎ)の名残とも考えられます。

平安時代には、宮中で「五日の節会(せちえ)」という行事が行われ、出席する貴族は頭に「菖蒲鬘(あやめかずら)」をかぶり、「続命縷(しょくめいる)」という五色の糸で作られたくす玉を腕につけて「競べ馬(くらべうま)」や「流鏑馬(やぶさめ)」を観戦しました。

一方、農村では田植えに先立って、その年の稲の豊凶を占う行事として「菖蒲打ち」が行われました。

菖蒲の葉を束ねたもので地面を打って音の大きさを競ったり、となり村の子どもたちと打ち合いをして、負けるとその村は凶作になるなど、さまざまな占われ方をしていました。

さいごに

いろいろな菖蒲の使い方を説明しましたがいかがでしたでしょうか。

まずは、良い菖蒲を買うところからですね。

良い菖蒲で良い菖蒲の節句を楽しんでくださいね。

それでは。

Sponsored Link


この記事はお役に立てました?

お役に立てましたら共有お願いします♪(*´∀`)