「いっつも飛車の上から歩を動かし始めてるけど、ほかの方法ってどうやるんだろう??」
将棋を始めたばかりの頃って「何をどう指せば良いの?」って感じですよね。
たまに、慣れた人の将棋をみると、「なぜ、ここで金?」って感じにとつぜん角のとなりに金を動かしてたりして。
今回は、私が調べたプロ棋士の少年時代の話やプロ棋士の教室で教えてもらっている話などを基に、今だから分かる小学生にもできる将棋上達法をご紹介します。
将棋を覚えたての頃に、自分が知っていたら嬉しかった情報を中心に書いてみました。
この記事は、以下の様な方を対象にしています。
- お子さんへ将棋をどう教えたら良いか分からない親御さん
- 一人で強くなりたい小学生
- 大人の定跡本が理解できずに困っている初心者の方
上記に当てはまる方は、一度記事に目を通してみてくださいね。
それでは、いってみましょう♪
将棋のルールを覚えた初心者が次にすべき事とは?
ルールを覚えたばかりの初心者が上達するためには、大きく分けると次の3つのステップがあります。
- 将棋に慣れる
- 将棋の勉強を始める
- ネット対局を始める
この3つのステップは順番に行ってほしい事ではありますが、上達次第でどんどん先に進んだ方が上達は加速します。
それぞれのステップについて、詳しく説明していきますね^^
1.将棋に慣れる
将棋ができる友人や家族がいれば、一緒に指してもらって将棋に慣れましょう。
駒の動かし方などは、簡単にネットで調べられます。
指す相手がいない場合は、ゲームを相手に慣れるのも良いですね~。
下のサイトは無料で遊べる上、そこそこ強いので将棋初級者(7級くらい?)までは、十分遊べると思いますよ^^
ゲームを買う余裕のある方は、ゲームで慣れていくのも良いんじゃないでしょうか。
ただし、ハム将棋に勝てるくらいの実力になれば、ネット将棋を始めても何とかやっていけます!
ですので、ゲームは暇つぶしや趣味程度に考え、上達を加速させるには、実際に人と戦う事をおすすめします。
ゲームを購入する場合は、激指など有名なゲームソフトがありますが、初心者には下のソフトがおすすめです。
初心者が上達しやすいゲーム設計で、十分強いです。
価格がお手頃なのも魅力ですね^^
遊んで将棋が強くなる! 銀星将棋DX [3DS]
レベル:初心者~子供教室四段程度?
小学生におすすめのゲームソフトです。
ストーリー仕立てで楽しく将棋が指せますよ。
ゲーム上のラスボスは四段となっており、子供教室四段くらいの実力ではと思います。(うちの子にやらせて認定級とほぼ同レベルなので・・・)
本格的シリーズ 金沢将棋3D~厳選20戦法~ 新・パッケージ版 [PC]
レベル:初心者~アマ4段程度
アマゾンで1600円とかなり安いですよね。
しかし、その価格からは想像できないクオリティでかなりおすすめですよ^^
穴熊や藤井システムなど、相手の戦法を指定して戦えるので各戦法の対策ができます。
2.将棋の勉強を始める
将棋を指す事に慣れたら、本で勉強する事を日課にする事で飛躍的に強くなっていきます。
ただし、小学生が大人の本で勉強すると、理解できずに挫折する可能性が高いです。
ですので、今回は、初心者はもちろん小学生にも理解しやすい本を選びました。
理解しやすいのに本格的なので大人の方にもおすすめですよ♪
基本的な手筋・定跡の本
将棋をある程度指せるようになれば、基本的な攻め方や守り方を覚える事で、もう一段強くなる事ができます。
下の2冊の本は、将棋のルールから、定跡までをどの初心者本よりも分かりやすく解説している良書です!
- やさしい こども将棋入門
- こども将棋 強くなる指し方入門
最初のやさしい こども将棋入門は、駒の動かし方やルールなど、かなり基本的な所から詳しく書いてあります。
また、この本の一番良いところは、後半に書かれている手筋や戦法の解説にあります。
戦法は、棒銀戦法と四間飛車戦法の2つしか書かれていません。
しかし、初心者にとって大切なこの2つの戦法を、どの本よりも分かりやすく解説していると思います。
次のこども将棋 強くなる指し方入門は、定跡や戦法も増えて、上の本が分かれば理解できるように解説してあります。
その上、大人でも読み応えのある内容になっていますよ^^
さらに、クイズ形式で書かれていますので、楽しく読み進められますね。
羽生名人監修の入門シリーズも有名ですが、こちらの方が分かりやすく、最初は、この2冊の本で十分だと思いますよ。
何度も読み返しながら対局を続けましょう♪
詰め将棋を毎日やる
上の本がある程度理解できたら、詰め将棋を日課とする事をおすすめします。
勝負で勝つためには、終盤の力が重要になってきます。
アマチュアの勝敗は、終盤7割・中盤2割なんて言われます。
終盤の力がないと、中盤まで有利に進めても逆転負けされる事が多くなります。
初段レベルまでの有効な勉強法は、5手・7手詰めくらいまでの短手数の詰め将棋を多くやる事です。
時間をかけて13手など長手数が解けるよりも、5手詰めを30秒以内で解ける方が圧倒的に役に立ちます。
最初は、次の本を30秒以内に解けるようになるまで繰り返しやるのがおすすめです。
- 1手詰ハンドブック
- 3手詰ハンドブック
- 5手詰ハンドブック
終盤だけでなく、色々なところで読みの力が付き役に立ちます。
まったく、詰め将棋をやった事がない方は、1手詰めから始めると良いと思います。
詰め将棋のルールは、ハンドブックに書いてありますので、初心者でも安心ですよ。
ちなみに、3手詰めなら5分、5手詰めなら10分考えても分からなければ、答えを見て納得して次に進みましょう。
いつまでも考えるのは効率が悪いですよ^^
中盤・終盤を強化する
5手詰めを一度解き終わった辺りから、寄せや中・終盤の手筋など、詰め将棋に加えて日課を増やしていきましょう。
5手詰めを終わるくらいになれば、7、8級レベルにはなっていると思いますので、初心者を脱した次の段階として、下の本をおすすめします。
- 寄せの手筋200 /金子タカシ
- 将棋手筋 基本のキ /藤倉勇樹
こちらの本も、少し考えて分からなければ、答えを見て納得していく方が上達は早いと思います!
3.ネット対局を始める
上でも書きましたが、ハム将棋に平手で勝てるくらいになったら、ネット対局を始めて、どんどん対局数を増やしていきましょう。
将棋で強くなるためには、自分と同じか少し強いレベルの相手とどんどん平手で指す事です。
指すたびに、自分なりに反省点を考え、次に活かすのが上達の早道ですよ。
昔は、対局相手を探すためには、将棋道場に行くのが当たり前でしたが、最近では、ネット対局がとても充実していておすすめです。
ネット対局に尻込みしてしまう子もいるかもしれませんが、小学生でも気兼ねなく参加できます^^
小3のうちの子もネットで対局しています。
特に初心者の頃は、チャットで話すなんてのもまずありませんので、対局だけ楽しめば良いです。
ネット対局には、以下のサイトがおすすめです。
参加人数が多く、自分に合った対局相手が見つかりやすいです。
ちなみに、自分と相手の強さはレーティング(勝率)や級・段位で表され、自分の実力にあった対局相手が見つかりやすいようになっています。
将棋ウォーズ
- URL:shogiwars.heroz.jp
- 無料対局数:(PC版)1日3局、(スマホ版)1日3局
ゲームデザインのクオリティが高いサイトです。
ビデオゲームで対局している様な感覚で指せますよ。
ただ、小学生が一番ハマれるサイトだと思いますが、無料の対局数に制限があります。
また、スマホ版、PC版共に1日3局まで無料で指せますが、それ以上は、有料会員になる必要があります。
将棋倶楽部24
- URL:http://www.shogidojo.com/
- 無料対局数:(PC版)無制限、(スマホ版)1日1局
日本将棋連盟が運営しているサイトです。
ここにいる人達は、本格的に将棋の勉強をして、定跡に明るい人が多いです。
アマ強豪や、奨励会員などもよく対局していますよ。
しかし、15級から始められますので、ある程度自信が付いたら、思い切って指してみると良いでしょう。
娘が将棋ウォーズで対局しているところです。
さらに上達するための次のステップとは?
今までの事を続ける事で、少なくとも5級くらいのレベルには達すると思います。さらに強くなるには、以下の事も取り組むと良いでしょう。
得意戦法の研究
たくさん対局を重ねると、好きな戦法ができてくると思います。
その戦法の専門書を読んで、さらにその戦法を得意になりましょう。
得意な戦法があると、一発勝負の大会などでは特に有効です。
将棋教室に通う
プロ棋士や指導棋士の先生に弱点や修正点を指摘してもらえれば上達しやすくなるでしょう。
大会に出場する
大会の緊張感やどのレベルにいるかをハッキリ意識できることは、モチベーションアップに大きくつながります。
積極的に大会に参加している子は、上達するのも早いですよ^^
さいごに
いかがでしたしょうか。
小学生は大人の本を読んで定跡を理解するのは難しいですが、上にあげた3ステップをやるだけでもあっという間に強くなったりしますよ^^
ぜひ一度お試しください♪
それでは。
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